ハリウッド進出していった「リング」「呪怨」に続けとばかりに
少しばかりブームに乗り遅れた感じの公開ですね。
「1303号室」
結論から言いますと、
主演の中越典子がとてもがんばっていた映画でした。
それ以外これといって良いところが見当たらない。
悪くないんですけど、良くもない。。。
映画を観てからこの小説を読んだんですが、
やはり小説の方が怖くて、悲しかったですね。
映画は小説が伝えたかったことの半分も出し切れてない感じがしました。
(多くの映画がそうなんですけれども)
呪う側の「幸世」も「貞子」や「伽椰子」ほどのインパクトが無かったのが残念です。
「ああ、そうなんや、だから呪うんや」ってわかればいいってもんじゃありません。
そこが一番重要なんやから、そこにもっと時間と金をかけなければ。。。
ラストシーン、主人公がベランダの柵にぶらさがり、すったもんだしている場面。
これももう少し何とかならなかったんでしょうか、特撮。。。
高いところにぶらさがってますで~って無理に変な特撮で見せるくらいなら、
もっと他に手段があったと思うんです。小生ならそうします。
張り詰めた気持ちが、ぷつ~んって切れてしまいました。
映画スタッフの力不足がすべてだと思っています。
でもね、「リング」や「呪怨」より先の映画だったら、
間違いなく、怖い映画になってたと思いますよ。
PS. 小説の「リング」を読んだときはほんまに夜寝るのが怖いくらいでした。
よく映画化できたなとも、思いました。
映画はヒットしましたが、決して良い出来だったとは思ってません。
でも、「貞子」の登場シーンだけは心に強く残る衝撃シーンとなっています。